週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

太陽エネクス 100回分使える簡易トイレ

2017.02.13 13:19

最少のA4サイズを実現
 太陽エネクス(東京都中野区)は、非常用簡易トイレ「ココレット100」を販売している。ココレット100は非常用簡易トイレのなかでも小さく、コンパクトが特長。保管に優れている点が注目されている。
 ココレット100は100回分使える簡易トイレとしては、最小のA4サイズを実現した。10年有効の長期保存ができ、仮に600人が3日間使用できる量を備蓄するとなると、高さは140cmで、1㎡以内に収めることが可能。これは平時使用しない場合に問題となる、保管スペースの確保を大きく解消した。製品が大きいほど保管スペースが必要となり、たとえ災害用の備蓄品としても邪魔に思えてくる。同社代表取締役社長の新田政樹氏は「前職でも同じ災害対策製品の開発・販売を行っておりました。当製品はその時期に製作した簡易トイレの改良型で、従来の製品よりもコンパクトになりました」と語る。
 袋の性能も従来の簡易トイレより向上している。従来の排便袋は中身が透けないように黒の素材を採用しており、スーパーの袋のような独特の素材音がする。これに対し同社は伸縮性のあるシルバーの素材を採用することで、使用音の軽減に繋がり、色も威圧感を無くすことが出来た。また洗面所などの水回り付近での保管も可能になった。ビニールを使用したシュリンク包装により、水濡れの心配も無い。
 新田氏は「多くの人が非常用備蓄品を考えた場合、食品や水を想像しがちです。しかし本当に必要なのはトイレだと思います。食事はなんとか我慢できても、トイレの我慢はできません」と語る。何時起きるかわからない災害に対し非常用簡易トイレを購入し備えることをお勧めしたいが、備蓄するならスペースを取らない製品をしっかりと見極めることも重要だ。




週刊不動産経営編集部  YouTube