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三井不動産 台湾でホテル事業初進出 直営ホテル2020年開業目指す
2017.01.16 13:32
三井不動産(東京都中央区)は10日、台湾でホテル事業に参画することを決定し、台湾の上場デベロッパーの宏普(こうふ)建設(台北市)とホテルの開発・運営について合意したことを発表した。昨年1月には「三井アウトレットパーク台湾林口」を手がけ、台湾での事業展開を開始していたが、ホテル事業は初。年々増加する訪台者の需要吸収を狙いとする。今後台北都市圏を中心に台湾で複数のホテル事業の展開を目指していくという。
ホテルの計画地は、台北市街の中央に位置し、日本人にも人気の永康街など、台北主要観光地が約3km圏内に収まる好立地。台北地下鉄(以下MRT)の2路線(板南線、中和線)が接続する「忠孝新生」駅(台北駅から2駅)から徒歩1分と利便性が高く、松山空港から車で約15分、MRTの新線開通により桃園空港からのアクセス性も向上する予定だ。
宏普建設が開発する建物は地上17階地下5階。地上階の延床面積約1万4000㎡。三井不動産グループが1棟賃借する。1階にレストラン、地下階は駐車場を配し、1階~17階に約300室客室を擁するアッパーグレードの宿泊主体型ホテルとして運営する。建物開発段階から三井不動産が企画協力し、また運営面でも日本国内20施設の「三井ガーデンホテル」事業で培ったノウハウを最大限に生かす。同社によると「台湾においても『お客様の五感を満たすホテル』、『記憶に残るホテル』を目指し、ホスピタリティー溢れるサービスの提供に努めてまいります」としている。