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リブセンス ビッグデータを活用し物件の市場価値を可視化
2017.01.02 14:14
27万棟を超える物件掲載の不動産情報サービス
リブセンス(東京都品川区)は平成27年8月から、ビッグデータを活用して不動産物件の部屋別の市場価格や駅情報などの評価をオープン化・可視化した不動産情報サービス「IESHIL(イエシル)」を提供する。
「IESHIL」は、約7800万件の売買や賃貸履歴などのビッグデータと自治体や官公庁のオープンデータ(地域別人口統計、不動産価格指数、地価公示など)を活用した独自のリアルタイム査定システムにより、マンション物件の市場価値や価格推移、推定賃料を公開している。一つの画面で物件の特徴や周辺状況が把握でき、1都3県を対象に主要マンションの掲載数は27万棟を超える。推定賃料は同社の「IESHIL」の価格算定システムにより算出。また、住生活に密着した旬のトピックスや住宅ローン、税金などの不動産売買に役立つ様々な情報を「イエシルコラム」として発信していることも特長だ。
不動産ユニットのユニットリーダー芳賀一生氏は「実際に売買を検討中のお客様と直接面談形式でお話する『イエシル・アドバイザー』というサービスを提供しています。不動産売買を検討するユーザーに対して、専門アドバイザーが無料で売買に関する基礎情報やコツ、ニーズに合った不動産会社3社の紹介などを行っています。更に、8月にはIESHIL独自のマッチングエンジン(AI)が、パートナー不動産会社の強みや仲介実績など80項目にのぼるデータを基に分析し、ニーズに適した不動産会社を選定する『AIアドバイザー』も提供開始し、着実にユーザー数が増えています」と語る。
同社は引き続き対応エリアの拡大と掲載物件数の拡充を図るとともに、物件関連情報のデータ公開や不動産取引の窓口である「イエシル・アドバイザー」のサービス拡充、更には事業用物件への進出も視野に入れている。