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新日鉄興和不動産の物流施設、近畿第1弾

2019.02.18 18:11

大手物流会社が専用物流(BTS型)施設として利用
 新日鉄興和不動産(東京都港区)は、物流施設「LOGIFRONT」シリーズを展開しており、今月15日に兵庫県尼崎市において近畿圏第1弾となる物流施設『LOGIFRONT尼崎1.』を着工する。なお、『LOGIFRONT尼崎1.』は大手物流会社のニーズに合わせた専用物流(BTS型)施設として事業を推進する。
 『LOGIFRONT尼崎1.』は、敷地面積3万9731㎡(1万2018坪)、延床面積4万3898㎡(1万3279坪)、鉄骨造2階建の物流施設。
 同施設の位置する立地は大阪市中心街から8km圏内に位置し、阪神高速道路「尼崎西IC」より約3km、名神高速道路「尼崎IC」より約2kmと、近畿圏全体を網羅する広域配送の物流拠点として最適である。尼崎市内陸部に位置し、JR東海道本線、阪神電気鉄道本線「尼崎」駅等からのバス便が充実している。また、周辺に住宅エリアが広がり、雇用の確保に対して有利な立地条件となる。
 1階の両側にトラックバースを配置し、2階建てとしたことで効率的な輸送が可能で、梁下有効高さを1階5・5m、2階6・0mとすることで、高い保管効率を実現している。また、敷地内にトラック待機スペースを39台分設置することにより、路上駐車による周辺道路の渋滞を防止する。
 BCP対策として、非常用発電機を設置するほか、環境対策として全館にLED照明を採用。また、アンボンドブレースを採用した耐震構造で地震対策も施され多様なニーズに対応する。
 空調設備を備えたドライバー休憩室の設置、従業員専用駐車場約80台分、同駐輪場約225台確保、また外壁には断熱性の高いサンドイッチパネルを採用し、屋根をダブル折版とするなど、従業員が働きやすい職場環境を整備する。また、事務室は、OAフロアや空調などの設備を備え、事務所ビル並みの仕様とし、従業員の快適性を確保する。
 周辺環境との調和を図るために、敷地外周部に植栽を配置することで周辺環境との調和を図る。
 同施設は、2020年1月の竣工を予定している。




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