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住友不動産 「泉ガーデンアネックス」竣工
2019.03.11 17:42
住友不動産(東京都新宿区)は、この度、東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅直結の泉ガーデンタワーを中核とする再開発街区「泉ガーデン(六本木一丁目西地区)」隣接地で開発を進めてまいりました地上7階建て、延べ床面積約7910㎡の大規模ビル並みのBCP対応機能をはじめ最新鋭スペックを備えたオフィスビル「泉ガーデンアネックス」が竣工した。
なお、都心好立地に位置し、昨今の旺盛なオフィス需要により入居テナントは既に100%決定している。
また、泉ガーデンタワーを拠点として同ビルを含めた地域で進めていた、電力共有化によるBCP対応強化を図る仕組みも構築が完了し、これにより同社が進めている既存オフィスビルのBCP対応強化が更に進捗する。
同物件は、2000年の東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅の開通以降、「泉ガーデンタワー(2002年完成)」や「住友不動産六本木グランドタワー(2016年完成)」を核とした再開発街区をはじめ、複数の大規模開発により発展が推し進められるエリアの一画に完成した。
同物件の所在地は、駅より約20m上がった高台に立ち並ぶアメリカ大使館、スペイン大使館やホテルオークラ東京などが所在し、かつての華族の邸宅跡地にあった庭園などの豊かな緑が残る、静謐で格式高い通称"尾根道"沿いに位置している。
同物件は、接道する格式高い通りとの調和を図るため、先進的なデザインではなく、西洋式建築物の様なシンメトリーで彫りが深く、重厚感と風格を備えた意匠を基調としている。
ファサードは、両サイドの壁面に対して窓面を下げたほか、縦や横のフィンを付けて陰影を出し、彫りの深さを創出している。
一方で、隣接する再開発街区の庭園側は、その豊かな緑を借景とするため、全体的に開放感のあるガラス張りの面とした。また、東西2方向に通じるエントランスは、景観に合わせて風格を出すため、柱に照明を仕込み所々に彫りを入れるなど、細やかな意匠の創りこみを行っている。
同物件の建物構造は、安心安全なオフィスビル造りを目指して建物の下部に免震層を設けた中間免震構造を採用している。地震時には、建物へ直接地震エネルギーが伝わりにくくし、大きな揺れから建物および就労者の安全を守る。
「泉ガーデンタワー」から送電する体制を構築したことで、万が一停電の際にも3重の電力バックアップ体制を整えている。安全性の高い特別高圧ループ受電方式を採用、本線からの受電がダウンしても予備線から受電可能。また、送電元がダウンした場合、コージェネレーションによる中圧ガスを使用して発電できる。さらに、ガス供給も途絶えた場合、非常用発電機で貯蔵した重油を使用して発電する。同物件は、大規模ビル並みのBCP対応強化を図っている。
基準階約793㎡(約240坪)の貸室内は、最先端の設備、機能を備え、快適な就労環境を創出しています。フロア形状は、多様なレイアウトニーズをフレキシブルに対応可能とした整形無柱空間としています。また、天井高さを約3.0m(窓面 2.8m)+フリーアクセス10cmとし開放的で明るい執務空間を確保している。空調は省エネにも寄与するワンフロア21ゾーンの部分制御が可能な完全個別空調システムを採用し、細かい範囲まで適温調整を行うことが可能。
同物件は、東京都心に位置し、徒歩3分の最寄駅「六本木一丁目」や、「六本木」、「神谷町」「溜池山王」など各駅から東京、大手町、新宿、渋谷、品川など都内の主要なビジネスエリアへ10分内での移動を可能とする。また、近接するホテルからは「羽田空港」や「成田空港」までリムジンバスが運行しており、国内外の出張などにおいてもスムーズに移動できる。