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YADOKARI 今注目のタイニーハウスを利用したイベントスペース・日本橋にオープン
2016.09.19 14:42
世界中のスモールハウスやモバイルハウスのメディア運営や企画・開発を手掛けるYADOKARI(東京都中央区)は、まちの魅力向上・活性化のために三井不動産(東京都中央区)が所有する元駐車場であった土地において、動産・タイニーハウスを利用したイベント・キッチンスペース「BETTARA STAND(べったらすたんど)日本橋」を11月末にオープンする。
「BETTARA STAND日本橋」は、約150㎡の土地に移動可能な動産であるタイニーハウスやDIYで作る屋台などを利用し、再活用する。施設は東京メトロ銀座線「三越前」駅、日比谷線「小伝馬町」駅、JR総武本線「新日本橋」駅に近接し「べったら市」で知られる「宝田恵比寿神社」横という立地を生かし、コンセプトを「人が集まる神社境内のような安らぎ、賑わい」としている。日本橋本町・小伝馬町エリアの新たなパブリックコミュニティスペースとして開放され、これまで日本橋エリアに来なかった人々を呼び込み、地元企業や居住者との交流ができるスペースを運営することで、エリアの活性化に携わっていくとしている。
また、施設は「街と一緒に創る・コミュニティビルド」をテーマとして掲げており、施設そのもののDIYワークショップから各種イベント開催まで、まちづくりに関連する実験的な取り組みを多数開催する予定。平成32年(2020年)の東京オリンピック・パラリンピックに向けては宿泊施設問題や資材費高騰、空地・遊休地などの期間限定利用などに、短工期・移動可能・コスト安のメリットを持つタイニーハウスの活用の可能性が大きい。YADOKARIでは今後、自治体や企業と連携して動産を活用した宿泊施設やイベント施設などの全国展開を検討している。