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住友林業 中大規模木造建築物に対応 1時間耐火構造部材の利用を開始

2016.09.05 17:25

 住友林業(東京都千代田区)は大臣認定を取得したオリジナル1時間耐火構造部材「木ぐるみ CT」の利用を開始。中大規模木造建築物への活用を進めていく。
 「木ぐるみ CT」は一般に柱や梁として流通している木材を耐火被覆に用いた新しいタイプの耐火構造部材。一般流通材を耐火被覆材や構造要素として使うことで既存の木仕上げの耐火構造部材と比較し、コストが半分程度に抑えられる。
 小さな断面の材料を組み合わせるため、住宅用の柱や梁を制作する工場で加工ができ、全国の工務店で施工が可能。まずは住友林業が受注する中大規模木造建築物への利用を進め、その後木材建材事業本部を通じ、技術指導なども含め部材の外販を行っていく。
 同社では平成23年より筑波研究所においてこれらの課題を解決するため一般流通材を用いた1時間耐火構造部材の研究を開始。昨年12月には梁、今年5月には柱の大臣認定を取得。設計方法の検討などを経て本格的に利用を開始する運びとなった。

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