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みなとみらい21中央地区58街区「横濱ゲートタワー」着工
2019.04.09 11:45
鹿島建設(東京都港区)、住友生命保険(大阪市中央区)、三井住友海上火災保険(東京都千代田区)は、3社共同で開発する「みなとみらい21中央地区58街区」について、ビル名を「横濱ゲートタワー」とし、今月3日に着工した。
同計画は、横浜市による「みなとみらい21中央地区58街区」の事業者公募において、上記3社で構成するグループが選定されたもの。計画地は、「横浜」駅至近、「横浜」駅からみなとみらい21への玄関口となる広さ約9300㎡の敷地で、周辺では企業の本社ビル、研究開発施設などが続々と開発されている。その希少性・利便性の高い立地特性を最大限に活かし、オフィス基準階の専有面積が約825坪、延床面積約8万4000㎡、S造(制震構造)、地下1階・地上21階の事務所、にぎわい施設、店舗、駐車場を備える複合ビルを建設する。
本社機能、研究開発施設にも対応する高機能な賃貸オフィス(一部を事業者の1社が自社利用)と、貸会議室、クリニック、保育所などオフィスワーカーが快適に働ける環境を提供するほか、横浜の新名所として併設するプラネタリウムは、にぎわいを創出する場として期待されている。
鹿島建設はさらにBCP対策として高性能制震装置を採用し、帰宅困難者の一時待機スペースといった災害支援機能も兼ね備える安全・安心な街づくりに寄与する優れた防災機能をもつ施設を目指す。建物は2021年秋頃竣工、2021年冬頃の開業を予定。
みなとみらい21は近年開発が活発化し建設ラッシュの様相だ。横浜市内では市役所の移転など賃貸ビル市場に大きな影響を与えそうな課題も山積しており、注目されている。