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「ネスティングパーク黒川」開業 郊外でのライフスタイルを提案するキャビン型オフィス
2019.05.07 15:11
小田急電鉄(東京都新宿区)と小田急不動産(東京都渋谷区)は5月10日、小田急多摩線「黒川」駅前に、シェアオフィスを核とした複合施設「ネスティングパーク黒川」を開業する。
施設のテーマは「働く、遊ぶ、暮らすのあいだ。」。コテージ型のシェアオフィス「キャビン」を核に、住まいの近くで働くことができる新たな仕事環境に加え、周辺の地域資源と連携を図りながら地域のコミュニティ拠点を目指す。
オフィスは、個室・半個室タイプとオープン型のコワーキング・スペースで構成し、個室は店舗やショールーム等としても利用可能。カフェとしても利用できる飲食店「ターナーダイナー」や集いの芝生広場「ヤード」を構えて、交流の機会を創出する。
施設の開業にあわせて内覧会を全5日開催するほか、5月26日には地域住民も参加できるオープニングイベントを開催する。地元商店の野菜を使ったバーベキューや、地産野菜の販売を含む物販・ワークショップに加えて、夕方以降は焚き火を囲む時間とするなど、施設のコンセプトを体験できるプログラムを予定している。
黒川エリアは豊かな自然と落ち着いた街並みが広がり、都心へのアクセスの良さから子育て世代を中心に幅広い層の流入が進んでいる地域。一方、人口増加に伴って、飲食店やカフェなど気軽に集い寛げる施設のニーズが高まっており、職住近接型のワークスタイルをサポートできる環境の整備も求められている。
こうしたなか、同施設は働き方改革を見据えた新しいライフスタイルにつながる可能性がある点が評価され、国土交通省により「平成30年度スマートウェルネス住宅等推進モデル事業(住宅団地再生部門)」にも採択された。エリアの価値向上のため、小田急グループでは多世代交流による地域への愛着醸成・活性化を目指し、ライフスタイルに応じた価値を提供する拠点の整備を目指す。