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「日本橋Fビジネスキューブ」竣工 大成有楽不動産と富士通ビジネスが共同で建替え

2019.05.07 15:14

 大成有楽不動産(東京都中央区)と富士ビジネス(東京都千代田区)が共同で建替えを進めていた「日本橋Fビジネスキューブ」が先月23日に竣工した。
 「日本橋Fビジネスキューブ」は東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅、都営地下鉄新宿線「馬喰横山」駅、JR総武線「馬喰町」駅など、4路線4駅からいずれも徒歩4分圏内という交通利便性に優れた立地に所在。歴史ある日本橋小伝馬町の当該土地を「創業の地」とする富士ビジネスが自社保有していたオフィスビル2棟を大成有楽不動産と共同で区分所有ビルとして建替えた。地上10階、高スペックのオフィス設備を備えた中規模オフィスビルである。
 富士ビジネスは自社使用として4フロア(7~10階)を、大成有楽動産は賃貸フロアとして6フロア(1~6階)を区分所有する。なお賃貸フロアは、小伝馬町エリアで希少性が高い新築中規模オフィスビルという商品性などが評価され、竣工時点で満室(申込みベース)となっている。「1フロア100坪以上」かつ「整形フロア」という中規模オフィスビルにおけるニーズを満たし、自由で効率的なレイアウトを実現できるという。敷地面積604・16㎡、延床面積4744・19㎡。屋上にはルーフガーデンを設置した。
 またBCP対策として「異系統・二回戦受電」を採用し、本線と予備電源線の電力が異なる変電所から供給されるため、通常使用している本線で停電が発生しても自動的に予備電源線に切り替わる。さらに2回線ともに停電した場合に約24時間電力が供給できる非常用発電機で、共用部とテナント占有部(事務室)の一部に電力が供給される体制を整えている。




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