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大成建設 大規模構造物の合理化測量工法を開発

2016.06.13 17:48

携帯端末の活用により測量作業を省人化・効率化し施工精度の向上を実現
 大成建設(東京都新宿区)は、大空間建築など大規模構造物の測量作業をタブレットなどの携帯端末を用いて短時間で容易に計測可能な合理化測量抗h号「T―Measure  Navi」を開発した。同工法の適用により建設現場での測量作業を省人化・効率化し施工精度の向上を図る。
 建築物や土木構造物を校正する主要部材の施工精度は作業効率や出来形品質に大きく影響するため施工過程で多くの測量作業を行う必要がある。従来の測量作業は複数作業員で行い、特に大空間建築などの大規模構造物では測量箇所が広範囲に及ぶため一度測量した箇所でも再計測する場合があり、非常に多くの労力と時間を要する。また、測量箇所によっては高所での危険作業を伴うなど、安全管理上の課題もある。  同社は携帯端末の活用により熟練技術者以外でも迅速、簡単に計測が可能な合理化測量工法を開発した。
 これまで同広報を鉄骨設置精度のか買う任作業やプレキャストコンクリート取り付け時の微調整作業など3現場で試行しており、従来と比べ測量作業が大幅に効率化することを実証済み。また作業時間も作業員2人1組で測量作業を行う場合に対して作業員1人で30%以上短縮できることを確認した。
 今後、大成建設では建築・土木を問わずより多くの建設現場道交法を適用し性能や使いやすさなどのさらなる向上を図り普及展開を進めていく。




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