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三井物産/三井不動産 「(仮称)OH-1計画」
2016.06.13 17:27
大手町における大規模複合開発の起工式、起工祝賀会を開催
三井物産(東京都千代田区)と三井不動産(東京都中央区)は8日、大手町一丁目2番地区で推進中の一体開発事業である「(仮称)OH―1計画」が先月18日に着工したことを発表し、起工式および起工祝賀会を執り行った。
同計画は三井物産・三井不動産が共同で地上31階地下5階のA棟と地上39階地下5階のB棟の2棟のオフィスビルを中心とした大規模複合開発を推進しており、建物の延床面積は約36万㎡と都内でも有数の大型再開発プロジェクトとなっている。最先端の機能を備えたオフィスに加えてビジネスとエンターテイメント両方に対応した多目的ホールや国内最高級クラスのラグジュアリーホテルを設けている。また、「かるがも広場」として広く親しまれていたエリアを中心に約6000㎡の大規模緑地広場を備え、都心一等地にありながら皇居の緑地と連なる緑豊かな空間を実現する。
8日に執り行われた起工祝賀会において三井物産代表取締役社長である安永竜夫氏は「三井不動産と一体開発することで防災機能、環境性能、当社本店の生産性・効率性の飛躍的な向上が期待できるとともに、大手町のみならず東京の都市力の向上にも資するプロジェクトになろうと確信し本店ビル建替を決断しました。今回新本社が入居する『OH―1計画』が2020年以降の日本を元気付ける新たなランドマークとなることを、当社社員をはじめすべての入居者の皆様の新たな心のよりどころとなればうれしい限りです」とコメント。三井不動産代表取締役菰田正信氏は「本計画は三井物産と弊社とで進める初めての大規模な共同事業です。同じ三井グループの会社として強固なパートナーシップを築きながら本日起工の日を迎えられたことは同慶の至りです。今後も三井物産とはさらに連携を深め、最大限のまちの形を固められるよう力をあわせていきたい」と語った。
同計画の建物竣工は2020年2月末の予定。竣工後の同建物へは三井物産本店事務所の移転が予定されている。