週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

エコスタイル、関電と提携で太陽光発電オンサイトサービスの提供を開始

2019.05.27 11:42

 太陽光発電事業を中核とした再生可能エネルギーの普及促進を推進しているエコスタイル(大阪市中央区)は、関西電力(大阪市北区)と提携し、法人顧客向けの「太陽光発電オンサイトサービス」の提供を開始した。
 その背景として、近年、国際的な環境意識の高まりを受け、企業活動において地球温暖化の原因となるCO2排出量を削減する動きが顕著となっていることが挙げられる。特に上場企業にとっては、環境経営への取り組みが株価など企業価値に直結する重要な要素となっており、環境経営を取り入れることが不可避な時代であるといえるだろう。
 同社はこれまでも再生可能エネルギーである太陽光発電を活用して、環境貢献と電気代の削減を同時に実現する「太陽でんきR」を企業向けに提案。太陽光発電で電気代を削減し、その削減分で初期投資費用を回収するスキームで進めてきたが、環境貢献とコスト削減を両立できることにメリットを感じてもらえる一方、初期投資費用や設備所有に伴う維持管理等が懸念となり、導入に踏み切れないという声も多かった。企業が持つこのような課題を解消して自家消費型太陽光発電の普及を促進するため、同社は関西電力と提携し、新たに「太陽光発電オンサイトサービス」の提供を開始した。
 このサービスは関西電力が設置費用を負担して、企業が所有する施設の屋根などに太陽光発電設備を設置。導入企業は契約に基づき、使用した電気のサービス料金を関西電力に支払う仕組み。関西電力が太陽光発電設備に投資して第三所有者となり、同社は太陽光発電設備の設置・メンテナンスを請け負う。それにより導入企業は初期投資0円で太陽光発電による再エネ由来の電気を使用できる。また、資産を保有しないためROA(総資産利益率)等の財務指標にも影響がなく、企業のオフバランスニーズにも対応する。  同社は今後も企業ニーズを捉えた脱炭素ソリューションを展開することにより、再生可能エネルギーの普及に貢献していく考えだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube