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三菱地所 中国大手デベと戦略的提携 長江デルタで不動産開発プロジェクト
2019.05.27 12:10
三菱地所(東京都千代田区)は、中国の不動産デベロッパー「万科企業(Vanke)」と戦略的提携協議書を締結した。中国・長江デルタの「華東地域」における不動産開発プロジェクトについて、長期的な提携関係を確立する。
三菱地所はオフィス・商業施設など多彩なアセットの開発ノウハウを、万科企業は中国でのプロジェクト推進ノウハウを提供。共同プロジェクトの機会獲得を目指す。また人材交流の機会を設ける。
具体的には華東地域を中心とした中国国内でのプロジェクトについて、投資機会の共同検討を定期的に実施する。互いに研修や交流等を行い、両社の不動産事業に関する知見を交換する。
中国では近年、駅などの交通拠点と一体となった複合開発事業が多く見受けられる。経済成長に伴う高いオフィス需要もある。今回の提携は「東京」駅前の丸の内エリアで長年手掛けてきた街づくりや多彩なオフィス開発、不動産管理のノウハウなど、三菱地所グループの強みが万科企業に評価され実現した。
万科企業は1984年に商業し、中国国内の様々なエリアで不動産開発・住宅関連サービスを提供している。住宅分譲のほか、オフィス・商業他複合施設、物流倉庫、医療・老人福祉、教育、再開発等の多様なアセットタイプの開発・運営を行い多様なネットワークをもつ。両社の強みを生かし、競争力の高い物件の供給を目指す。
三菱地所グループはすでに中国国内において、住宅開発や物流事業など様々な開発プロジェクトを進めている。2018年9月にはグループで同国初となる浙江省杭州市での複合開発「奥体万科中心プロジェクト」に万科企業と共同で参画している。
奥体万科中心は延床面積9万5318㎡、地上22階地下2階、RC造のビルを建設。オフィス、ホテル、商業施設などとして使用するもので、2021年3月末の竣工を予定している。