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複合施設「TENNOZ Rim」オープン 三菱地所レジデンス、パナソニック、寺田倉庫が共同で築古ビルをリノベ

2019.06.24 11:55

コワーキング、オフィスラボ、スタジオなど併設し天王洲エリアを活性化
 パナソニック(大阪府門真市)、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、寺田倉庫(東京都品川区)の3社は19日、パナソニックが保有する築26年の老朽化したビルを共同でリノベーションし、コワーキングスペースやオフィスラボ、リハーサルスタジオなどで構成される複合施設「TENNOZ Rim」をオープンした。
 建物は延床面積1343㎡の2階建てで、パナソニックがショールームなどとして20年間にわたり利用してきた「パナソニック東品川ビル2号館」が前身。2013年に遊休化して以来、新たな活用策が模索されてきた。
 三菱地所レジデンスが運営するコワーキングスペースは469㎡に93席を用意。パナソニック製の照明機器やナノイー発生装置付きの空調、バイオフィックデザイン「コモレビズ」を採用した。コモレビズはオフィスなどの執務環境を自然環境に近づける「バイオフォリア」理論により、人の視界に植物が入る割合(緑視率)をストレス軽減に最適な値として快適なオフィス環境とするもの。また共用内にはTSUTAYAが監修するライブラリも設置する。
 パナソニックが運営するオフィスラボでは、コワーキングスペースで得られた様々なセンサー情報を蓄積・分析し、次世代オフィスの開発を行う。
 リハーサルスタジオは寺田倉庫が運営。広さ474㎡という都内有数の広さで、ミュージカルやドラマ、ダンスなどの稽古場として活用する。工場排出物等を活用した「アップサイクルプロダクト」を配置したラウンジや、食とグローバルな交流を促進するためのコミュニティスペースも併設。リハーサルにとどまらない、新たな刺激とコミュニケーションションを創出する空間を目指す。
 3社は、TENNOZ Rimの運営を通じて先進的なソリューションや最先端文化を発信。ビルのリノベーションによる地域活性化のモデルケースと位置付け、老朽ビル対策へのソリューションを示すとしている。




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