週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

コスモスイニシア 「VALUE AI」をリニューアル

2019.09.02 15:35

 「VALUE AI」は一棟投資用不動産を保有している不動産オーナー、また購入を検討しているクライアントに向けて、無料で不動産価値の将来予測と投資プランシミュレーションを提供するサービス。提供するコスモスイニシア(東京都港区)では昨年末に全国20~60代の投資家・賃貸経営者を対象に「投資用不動産」に関する調査を実施。また併せて調査結果をうけて8月30日にサイトリニューアルを実施した。
 調査では市況やサービスに関する質問を実施。そのなかで投資用不動産の取引に関して「困っていること」の最多回答は「相場の見通しがわからない」。それに続いて、「専門知識や情報収集が難しい」、「買い替えのタイミングがわからない」、「信頼できる不動産会社が見つけられない」といった声が上位を占めた。これに対応して「欲しいサービス内容」について聞くと、「売買・家賃の相場がすぐわかるサービス」へのニーズが最多となった。
 「VALUE AI」への期待も高い。「魅力的」だと思う点として「無料で利用できる」、「人工知能(AI)を利用したサービスがある」が挙がったが、一方で「不満を感じる点」としてはわかりにくさや手間の改善を促す声も挙がった。
 今回の「VALUE AI」のリニューアルでは「使いやすく」、「わかりやすく」を軸にして実施した。
 「使いやすさ」ではどのような施策を行ったか。シミュレーションの精度を高くするためには、物件情報と投資プランの入力が必要となる。そこでページ上部に「STEP表示」を追加することで、より入力作業を直感的に進めやすくした。また各指標グラフのデザインを一新し、より数値の変化が一目でわかりやすいデザインとなった。そのほか、資産ポートフォリオ画面において所有する不動産の各評価額をより見やすく表示したり、スマートフォンで使用できる機能を拡張した。
 一方、「わかりやすさ」の面では、「どのような仕組みでシミュレーションされているのかわかりづらい」、「各指標の基準値がわかない」という声を受け止めて、入力項目・指標の説明にクエスチョンマークを、概要およびその結果から読み取れる投資判断についての説明として「インフォメーションマーク」をそれぞれ追加し不動産投資初心者でもわかりやすい形とした。
 今後も随時クライアントなどの声を基にして、サービスの利便性や機能性の強化を行っていくという。




週刊不動産経営編集部  YouTube