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BIMで風量測定業務を省力化 サブコン・ゼネコン間の情報供給が円滑に
2019.09.16 11:47
BIMとは「Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)」の略称で、コンピューター上に作成した建物の3次元モデルに、検査や仕上げ、管理情報などの属性データを追加。設計・施工から維持管理までの幅広い工程でそれらの情報を活用し、一連の作業の効率化を図るものだ。
レゴリス(東京都豊島区)は、同社の図面管理・情報共有ツール「SpiderPlus+(スパイダープラス)」の機能を拡充。NYKシステムズ(東京都中央区)が開発・販売する建築設備専用3DCAD「Rebro」との連動性を高め、風量測定業務における一層の効率化を実現したと発表した。
これまで「SpiderPlus」は、「Rebro」から風量測定箇所の位置情報や制気口の情報データを取り込むことができた。今回はそれに加え、「SpiderPlus」を使って行った建物の風量測定データを「Rebro」側にも送ることが可能となった。これにより、双方のデータを管理画面から簡単に記録帳票として出力することができるようになった。
記録帳票では、図面の測定ポイント番号と測定結果リストの番号が紐づいて各シートに出力される。これまでは、事務所に戻って帳票作成を行う必要があったため、手間も時間もかかっていたが、その作業負担を大幅に軽減することができる。例えばサブコン側で測定した検査記録データをゼネコンとも共有できるようになり、測定データの可視化にも繋げられる。
レゴリスによると、「SpiderPlus」は図面をタブレットで管理し、現場では必須の電子黒板付写真も撮影できるアプリケーションとして、全国で400社、約2万5000人以上が利用しているという。「Rebro」との連動性を高めることで、作業効率の向上に貢献しさらなる新規ユーザーの獲得を目指す。