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JR「広島」駅建替え本格始動
2019.09.16 11:56
商業・ホテルを擁する20階建て駅ビル2025年にお目見え
西日本旅客鉄道(大阪市北区、JR西日本)などが計画しているJR「広島」駅の建て替えが、10月から本格的に開始される。
「広島」駅の駅舎建て替えは、広島市がすすめている「広島駅南口広場の整備等に係わる基本方針」に基づいて計画されているもので、JR西日本不動産開発(大阪市北区)、中国SC開発(広島市南区)ジェイアール西日本ホテル開発(京都市下京区)などグループ各社での共同事業となる。事業費は全体で約600億円を見込む。
計画では「広島」駅南口にある現駅ビルを取り壊し、敷地をさらに南側へ拡大。駅ビルの新築と合わせ、南口の広場も一体的に整備される。2階には開放的な吹き抜けのコンコースや広島電鉄の停留所も設置され、乗り換えの利便性がさらに高まる。ペデストリアンデッキも整備され、歩行者導線も確保。駅前広場はバスやタクシーのターミナル機能をいっそう充実させる。
新築される駅ビルは建築面積1万4000㎡、延床面積11万1000㎡、地上20階地下1階の鉄骨造で、商業施設やホテル、駐車場として使用される。
今年10月末に準備工事に着手し、2020年3月末に現駅ビルが閉館、同4月に現駅ビルの撤去工事をはじめ、2021年春に駅ビル新築工事を開始。新駅ビルの開業は2025年春を予定している。