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東急リバブル 投資用不動産にホテルを追加
2019.09.30 18:02
都内に3棟着工、福岡、京都、那覇にも予定
物件ラインアップ拡充 オフィスの開発も推進
東急リバブル(東京都渋谷区)は、新たな投資用不動産としてホテルの開発・販売を行う。その第1弾として、8月に東京都台東区内に2棟、同じく千代田区内に1棟を着工した。
同社はこれまでに多くの投資用不動産の開発・販売を手掛けてきた。住居系の新築1棟物件をはじめ、2018年には小売店舗などの都市型商業施設の新ブランド「ルティア」を設立し、世田谷区内に第1号物件が完成している。今回、投資用不動産物件の商品ラインアップにホテルを加え、都内や地方都市で展開していく。
開発するのは主にビジネスや観光の宿泊需要が見込めるエリアの宿泊特化型ホテル。物件ごとに運営会社を選定し、開業後に利回り確定商品として投資家に売却する。価格は立地、規模などにより10億円前後から30億円超までを想定。表面利回りは4・5~5・5%程度となる見込み。
第1弾として台東区上野、台東区台東、千代田区東神田の3棟を着工し、2020年の開業を予定している。さらに2019年秋から冬にかけて、福岡市、京都市、那覇市で計3棟を着工する予定。
また新たな投資用不動産商品として、オフィス開発も進行中。都市型商業施設、ホテルを含めた豊富な商品ラインアップを取り揃え、立地優位性を最大限生かした商品計画を実現し、収益性と安定性の高い商品供給を目指す。
同社では多様な不動産ニーズに応えるとともに、不動産販売事業の拡大を図るとしている。
着工済み3棟の計画 概要(交通、構造、規模、延床面積、竣工時期)
●台東区上野(JR「上野」駅徒歩2分、鉄筋コンクリート造、地上12階、 1086㎡、2020年10月)
●台東区台東(JR「秋葉原」駅徒歩6分、鉄骨造、地上10階、642㎡、 2020年8月)
●千代田区東神田(JR「秋葉原」駅徒歩7分、鉄骨造、地上10階、822 ㎡、2020年8月)