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阪急阪神グループ 西宮エリアで商業施設再編成を加速
2018.10.01 17:12
阪神阪急グループが、西宮エリアで運営する商業施設のリニューアルをすすめている。鉄道各社は頭打ちとなった本業の伸びを、沿線開発で補う戦略にシフトしつつある。阪急阪神の西宮攻勢もその一環か。
阪急阪神ホールディングスグループ(大阪市北区)では、西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」が本年11月26日に開業10周年を迎えるにあたり、名称を「阪急西宮ガーデンズ本館」に変更。店舗のリニューアルも順次実施する。また、新たに「阪急西宮ガーデンズゲート館」と「阪急西宮ガーデンズ別館」の2つの施設を新設。3施設を一体的に運営することで、阪急西宮北口エリアの更なる魅力向上を図っていく。
このうち「本館」では、店舗数264店のうち新規24店舗、改装・移転51店舗の計75店舗でリニューアルを実施し、2019年3月より順次オープンする予定。リニューアルにより、より新鮮で魅力的なショッピング空間を提供するとしている。日本初上陸となるフランスのスポーツ店「デカトロン」など話題性のある店舗も出店される。
新設される「ゲート館」は地上10階地下1階、延床面積約7620㎡。阪急「西宮北口」駅の今津行きホーム東側の敷地に建設中で店舗数は13店。開業は11月21日を予定。西宮ガーデンズのゲートにふさわしい賑わいを演出するとともに、教育・文化・保育サービスを提供するテナントが出店することで駅周辺機能の充実をはかる。
10月1日開業の「別館」は地上7階建て、延床面積1万8700㎡で、475台収容の立体駐車場を併設。1~2階に各種医療施設と調剤薬局が出店し、クリニックモールとしての機能を果たす。