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三菱地所 「大妻女子大学H棟」の見学会を実施
2016.05.30 12:33
最先端の情報処理設備を導入
今月31日に竣工予定である「大妻女子大学H棟」の見学会が25日に実施された。
「大妻女子大学H棟」は、三菱地所(東京都千代田区)が平成21年より「大妻学院本館」のプロジェクトマネジメント支援を実施していた中で、大妻学院(東京都千代田区)の更なる千代田キャンパスの拡充を図りたいというニーズに応えるためスタート。
隣接ビルを三菱地所が購入し、校舎を新築の上、同学院に譲渡するというスキームを考案し、グループ総合力で施設開発を推進した。同学院への譲渡は、竣工同日付に土地建物を三菱地所から大妻学院に引き渡す予定である。
H棟は同大学の千代田キャンパスに立地する既存校舎との「連動性」と「調和」に配慮したデザインを採用し、暖かみと先進性を兼ね備えた内外装を実現。後に情報系の学部が利用する予定となっているため、最先端の情報処理設備を導入し、高レベルの情報系授業を生徒に提供可能である。
建物には自然換気窓をはじめとした窓を多数導入し、快適な室内環境と自然採光を取り込んだ明るい空間を実現。階段や共有部も明るくなり、安全性向上と照明コストの削減にも繋がる。更に、エントランスやラウンジ等の建物内の多くに「開放感」が感じられる設計がなされており、今後の志願者獲得にも期待が掛かる。
三菱地所の資産活用室室長の杉山彰氏は「『大妻女子大学H棟』の竣工により、大妻女子大学の千代田キャンパスに新たな教育の場が誕生することとなりました。三菱地所グループの基本使命でもある『街づくりを通じて社会貢献する』を実現できた内容となります」と語る。