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野村不動産/野村不動産投資顧問 野村不動産の上場リートが資産入替え

2016.05.16 14:47

物流1棟・オフィス3棟を取引 グループ4社の賃貸バリューチェーン生かす
 野村不動産(東京都新宿区)と、野村不動産投資顧問(東京都新宿区)が運用を受託する野村不動産マスターファンド投資法人(以下NMF)は9日、野村不動産とNMFとの間で、資産の取得および譲渡の実施を決定した。これにより、野村不動産は将来の建替機会の獲得、またNMFは、戦略的資産入替を通じたポートフォリオ築年数の改善となり、相互成長に寄与すると見ている。
 NMFは平成27年10月1日に「野村不動産オフィスファンド投資法人(オフィス)」、「野村不動産レジデンシャル投資法人(住宅)」、「旧野村不動産マスターファンド投資法人(物流・商業)」が合併し成立した、総資産9000億円を超える国内最大級の総合型上場リートだ。 
 リート3法人の合併を機に、グループ4社(野村不動産、野村不動産投資顧問、野村不動産パートナーズ、ジオ・アカマツ)は、賃貸資産の開発から保有運営における情報とノウハウの共有による商品性・顧客満足度の向上、ハード・ソフト両面におけるブランド力の向上を目的とする賃貸バリューチェーンに関する基本合意書を締結。合併時の野村不動産からNMFへの開発物件7棟の譲渡に続き、今回、賃貸バリューチェーンの更なる加速として、野村不動産からNMFへの開発物件1棟の譲渡と同時に、NMFが保有する築年数が経過した物件を中心に3棟を野村不動産が将来建替えを行うことを前提に取得する。取得する3棟を建替え後に譲渡する場合はNMFに対して優先取得交渉権を付与することが取引の条件。 




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