不動産トピックス

第4回ビル経営アワードノミネート「Shibamata FU-TEN Bed and Local」

2018.10.01 18:17

ノミネートNo.11
Shibamata FU-TEN Bed and Local
所在地:東京都葛飾区柴又7-12-19
竣工:1977年
備考:旧職員寮から宿泊施設にリノベーション

 未活用不動産を生かした宿泊施設を運営するR・project(千葉県安房郡)は、昨年3月から東京都葛飾区柴又にある旧女性職員寮をホステルとして活用している。
 「Shibamata FU―TEN Bed and Local」と名付けられ、同社として都内のホステル事業では初めて公共施設を活用した例となった。同施設は1977年に葛飾区の女性職員寮として建築され、2004年に用途を終了。区としてはすぐにでも有効利用しようと様々な計画を練ったが実現に至らず、以来10年間も未活用物件のままだった。
 解決のキッカケは、総務省が展開していた各自治体の公共施設を民間事業者とつなげるマッチコンペ「公共施設オープンリノベーション推進事業」に掲載され、R・projectに旧女性職員寮の利活用を依頼したことだった。
 が一方で同施設は住宅街の中にあるため、外国人観光客などによる治安悪化を心配する声もあった。また代々継承されてきた店舗が多い柴又という土地柄、新しい企業が事業をすることは容易ではない。門に入らば笠を脱げ。オープンに先駆けて同社は周辺住民への挨拶を徹底し、徐々に信頼を得てきた。佐藤あずさマネージャーは「江戸時代から代々暮らす人が多い柴又は町会をはじめ、店舗同士の繋がりも強くまずは顔を覚えて頂くことから始めました」と語る。
 なお1階から4階までの客室のうち4階は、国内外のアーティスト14名が自らのフィルターを通し「柴又を表現した部屋」を制作。古き良き柴又の風景と現代のアートが融合する新しい宿泊施設が誕生した。

☆★「Shibamata FU-TEN Bed and Localに投票する」☆★(メーラーが立ち上がります)




週刊不動産経営編集部  YouTube