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平和不動産 札幌中心部で相次ぎ大規模再開発 「大通西4南」は地上36階 「北4西3」は延床20万㎡超
2024.08.19 17:09
平和不動産(東京都中央区)が、札幌市中心部で再開発を活発化させている。7月30日に「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合を設立したのに続き、今月9日にJR「札幌」駅前で進めている「北4西3地区第一種市街地再開発事業」が、札幌市長から権利変換計画の認可を受けた。
平和不動産は9日、JR「札幌」駅前で組合員として権利者と共に進めている「北4西3地区第一種市街地再開発事業」が、札幌市長から権利変換計画の認可を受けたと発表した。竣工は2028年7月を予定している。
計画地はJR「札幌」駅南口、北5条・手稲通と札幌駅前通の交差部に位置する。
同事業は、区域面積約1・7ha、敷地面積1・1ha、延床面積約20万3300㎡のビルを建設する、第一種市街地再開発事業となる。
建物は、地上32階地下7階建て。南北2棟で計画し、商業・業務・宿泊滞在機能を整備することで、札幌都心のビジネス機能の強化や賑わい・交流を促進する都市機能の整備を行う。また、地下鉄南北線さっぽろ駅改良事業と一体的に進めることで、街区内外をつなぐ地下歩行者ネットワークを強化し、「札幌」駅周辺の交通利便性と回遊性の向上を図る。 7月30日に市街地再開発組合を設立した「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」は、敷地面積約5030㎡、延床面積約9万9600㎡、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(中間免震構造)地上36階地下3階建て。竣工は、2028年度を予定している。
業務・交流機能の充実、国際水準の宿泊機能としてのラグジュアリーホテル導入、重層的な歩行者空間の整備、大通以南初のエネルギーセンターの整備や環境配慮、防災機能強化等を行う。
平和不動産では、エリアの価値向上に寄与し、持続可能で魅力ある「札幌都心」を牽引する拠点の形成を目指すとしている。