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噂のスクランブル 新興成長企業が狙う銀座 マクドナルド撤退後坪10万円、保証金600万円でも入居希望殺到

1997.02.01 17:21

 「腐っても鯛」と言う言葉があるが、まさにこれを地でいくのが、今の銀座の状況だろう。
 かつて花の銀座と言えば、古くからの老舗と言われた企業や、店舗が立ち並んでいたが、今では様相が一変している。特に中央通り沿いには、カラオケや、ゲームセンターが、毳々しいネオンでその存在を主張。こうした中、銀座中央通り沿いの、かつての新興勢力企業で今では顔となっている、マクドナルドが撤退する事が決まった。同社では、店舗展開の営業方針を切り替えており、その為のリストラと見られている。しかし、これが銀座と言うべきか。このマクドナルドの解約予告情報から、1週間も経たない間に、10社にも上る企業が、このビルの入居を申し入れていると云う。それも、条件は、坪10万円。保証金は坪600万円の高額条件である。このビルの1階は店舗スペースが約50坪弱。つまり、保証金だけで3億円を下らない額だ。これだけの金額を出しても入居したい企業は、当然これまで銀座に進出出来なかった新興成長企業。しかし、この不況のご時勢に、数億の保証金を支払っても入居したい銀座とは、独特の魔力がある街と言うことか。




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