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日本カバ 世界特許の安全錠販売強化 鍵専門店でも複製不可能

1997.02.21 16:45

 日本カバ(神奈川横浜市)は、スイスを本拠地とする安全鍵メーカーの日本法人。同社は従来、美和ロックや昭和ロック等の国内鍵メーカーに安全鍵を「ニカバ」というブランド名でOEM供給してきた。しかし、昨年からマーケット拡大のため、全国に13の代理店を組織化し、さらに安定性を高めた交換用として直接販売を始めた。ブランド名は「カバスター」。シリンダーと鍵4本のセットで1万3000円。
 鍵の仕組みはコンピューターで切削された溝の精密性で172億通りある。またシリンダー部分は世界特許を持つ高精度のもの。一般の鍵は20分の1ミリの誤差で開錠できるが、同社の鍵は50分の1ミリの誤差でも開錠不可能。街のキーコーナーでは複製ができない。複製は同社に依頼しなければならず、しかも鍵は登録制となっているので、本人でないと受け付けないという徹底した安全管理を行っている。同社の鍵は郵政省のキャッシュディスペンサーや私書箱の指定錠にもなっている。




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