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INAX独自開発！！塗装壁をタイル壁に　平米当たり約2万5000円～で改修

1997.02.21 16:46

　INAXの子会社INAXエンジニアリングでは、ビル外壁メンテナンス、リフォーム事業の本格的展開を図ることを発表した。
　ビル外壁に使用されるタイルやモルタルは、20年、30年経過すると、ひび割れや浮きなどの劣化を生じることがある。そのため、補修や汚れの除去などのメンテナンスが必要になったり、美観を損ねるという理由で建物のイメージを回復するための改修が必要になる。
　同社ではビル外壁の長期保全サービスを行うため、95年より外壁メンテナンス、リフォーム事業を展開してきた。これまで独自開発した「ネットバリヤー工法」を主に外壁タイルのメンテナンスを行なってきたが、この度新たに塗装された外壁をタイル外壁にリフォームする「ネットバリヤーⅡ」を開発した。
　既存タイル壁を改修するために行う剥離は騒音や廃棄物の問題など難点が多かったが、ネットバリヤー工法は、既存タイルを剥がさずに上から直接にタイルを壁に貼れる方法。比較的簡単で、しかも低コストとなる。新工法は過程を1段階増やし、接着を強化した事で塗装外壁へのタイル張り付けを実現した。施工費用は標準で下地剤が平米1万3800円。タイルの種類によっては、平米8000～1万5000円。足場組みが平米3000円となり、トータルで平米約2万5000円から改修する事ができる。
　今後年内に、メンテナンス事業の営業拠点を東京から大阪、名古屋、札幌、仙台、金沢、広島、高松、福岡の計9拠点まで広げる方針。3年後に約20億円の売り上げを目標する。