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<新商品・新書紹介>新・怒りの路線価物語 評価手法の欠陥指摘し相続税の問題にも言及

1997.02.21 16:48

 税理士・森田義男氏はこの程、「新・怒りの路線価物語」ダイヤモンド社を上梓した。この本は、不動産評価問題に詳しい筆者が4年前に記した「怒りの路線価物語」の続編にあたるもの。
 現在、路線価の地下に対する評価割合が80~90%と急激な上昇をみせ、また、路線価の評価手法の欠陥により、地価は例えば同じ1億円の土地でも、場所によっては、7000万円に評価されていたり、ある場所では1億5000万円に評価されていたり、と大きなブレが生じているのは紛れもない事実。
 特に後者は、時価と路線価評価の逆転現象というだけでなく、相続税を法律の規定以上に徴収されているという問題を生じている。こうした問題を筆者は、長年の税理士・不動産鑑定士の経験上から税務当局の路線価評価既定の矛盾を中心に各諸問題を追求。図や写真を多用し、「不動産は苦手」という人にもわかりやすく解説している。270ページだてで定価は1900円。




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