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<トップインタビュー>大阪ガスグループとして外装清掃に注力 関東へも積極的に展開 リピート需要も見込む
1997.03.21 16:28
ハーマンエンジニアリング 代表取締役 黄瀬富久氏
―御社は大阪ガスグループだそうですが。
黄瀬 当社の親会社であるハーマンは、大阪ガスの機器メーカーとして発足しています。その後それ迄ハーマンの事業部門であった部門を平成3年4月、ハーマンエンジニアリングとしてスタートさせました。
―御社の主要事業にはビル外装クリーニングがあるそうですが。
黄瀬 「ピュアウォール」という商品でビル外装クリーニング事業を展開しています。この商品は、フッ素樹脂系洗浄・保護剤を使用することにより、ビルの美観・耐久性・防汚効果を向上させる働きがあります。
―これまでの実績は。
黄瀬 JR大阪駅上にあるビル「アクティ大阪」を築後7年目で施工しました。この物件は、地上28階建ての超高層ビルで、施工面積も4500平米にも及ぶ膨大なものです。その為、風雨が強い時には施工出来ず、又、保守点検用のゴンドラも使用制限があり、工期は6ケ月に及びました。
―施工は御社で行っているのですか。
黄瀬 現在、我々の技術を十分に生かせる施工業者を関東で1社、関西で1社配備しています。しかし、責任施工の立場から、必ず当社の社員も施工管理者として、物件ごとに担当させています。
―その他の事業展開は。
黄瀬 現在もう一本の柱となるのが、パイプライニングです。当社は、大阪ガスグループとして独自の技術とノウハウをもっており、それを生かしたこの事業は売上げの60%を占めています。
―今後の展望は。
黄瀬 中心となっているパイプライニング事業は需要もあり、それなりに推移していくと考えています。むしろ、当社が今後力を入れていかなければならないのは、「ピュアウォール」の拡販です。新規顧客の開拓はもちろんの事、既存顧客のリピート需要も、今後大きな商圏になると考えています。