週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

コーレックス エリア限定で仲介業務注力 路線価も分かる地図情報システム展開

1997.04.01 15:03

 不動産のコンサルティング専門会社コーレックス(東京都渋谷区)は、「地域密着型で、ゾーンディフェンスを展開する」(片岡隆社長)方針で、不動産情報総合センター「渋谷不動産館」を1月に開設した。
 同館には、パソコンを活用して物件周辺の動画や写真を表示する「デジタルマップシステム」が導入され、居ながらにして物件の概要が分かるシステムを展開している。「従来から不動産業界にはマーケティング目的で社内利用する地図情報はありましたが、エンドユーザー向けのものは不足していました」(片岡社長)とし、アメリカで開発されたソフトを活用して、渋谷周辺の情報をインプットし、システム化をすすめている。このシステムには、過去の路線価も入力し、変動率も瞬時に確認できるようにするなど、建物の賃貸だけでなく売買の判断材料としても有効。また、インターネットを活用して直接売買コーナーも設ける予定。ネット上に物件を掲載させ、直接取引ができる。この際、同社は冬季のっつ代など契約の補助業務を行うことで、数%の手数料を受け取る方針。同社は40年の不動産業務を持つカコー(蜂須賀滋社長)のソフト分野のノウハウを引き継いだ不動産総合コンサルタント会社。昭和56年の新耐震基準に則った建物を中心に仲介業務を展開する




週刊不動産経営編集部  YouTube