週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

三菱地所 平成9年3月期の業績予想修正 固定資産の売却損等から下方に

1997.04.21 10:55

 三菱地所(東京都千代田区)では平成9年3月期(平成8年4月1日から平成9年3月31日)の実績予想について、平成8年11月の中間発表時の業績予想を下方修正した。
 前回予想では、売上高92,000百万円。経常利益20,000百万円、当期利益81,000百万円を見込んでいたが、今回の修正で、売上高は40,000百万円、経常利益15,500百万円、当期利益36,500百万円としている。
 これらの修正の主な理由として同社は、経常利益の場合、下半期に販売用不動産に計上している保有不動産の処分を行い、約36億円の損失を計上した事。及び、平成8年11月の中間発表時の業績予想に織り込んでいた株式売却(売却費25億円を想定)を見合わせた事を上げている。
 また、当期利益の主な修正理由としては、三菱地所の子会社である三菱地所住宅販売が、平成9年3月期決算において、不動産担保ローンの回収不能見込額・約45億円を償却することに加え、保有する不良資産の処分に伴い、三菱地所が83億円の資金供与を行い、特別損失として、支援損が発生する為としている。
 さらに、都内世田谷区瀬田の所有地4950平米を売却するに当たり、売却損約86億円を特別損失に計上している。因みに、この世田谷区瀬田一丁目の敷地は、東急不動産に17億2千万円で売却している。




週刊不動産経営編集部  YouTube