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日東紡績 素材のコスト下げて低価格化成功 リニューアル向けの置き敷きタイプ強化
1997.05.21 13:53
日東紡績(東京都中央区)では、低床溝方式置き敷きタイプのOAフロア「D・P・FLOOR50」を4月から販売強化を開始した。
同製品は、オフィスのリニューアルなど、機能の流動的な変化に対応できるタイプとして新開発したもので、4枚のパネルを1組とし、1メートルピッチでパネル間に溝を設け、そこに配線を敷設、カバーをするため、パネルの移動なしでOA機器などのレイアウト変更が可能になる。配線容量が多い場合は、パネル下部にも収納できるので、機器の増量にも対応できる。
素材は、「歩行感が優れている」(建材事業本部増子彰二マネージャー)として、同社が従来から採用しているコンクリート系のパネルで、床高はカーペットを含めて50ミリと低床対応だ。パネルにはあらかじめ脚部がついており、既存の床に置くだけでOAフロアとなる。床を平面にする調整は、脚部の下にゴム製のクッションを設けることによって行う。
価格は、平米当たり施工費込みで定価1万3000円。
パネル間のピッチを広げ、溝部のスチールを減らすことによって低コストを実現した。
同社では、ニーズの多いオフィスリニューアルなど向けに販売を強化していく方針だ。