週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
<オフィス街ビジネス>C&Vシダックス どの店で食べてもOKの企業向け新昼食システム
1997.06.21 14:42
オフィスビル街の昼食難民対策に効果を発揮しているのが、C&Vシダックス(東京都調布市)の展開推進しているバウチャーシステムだ。
このシステムは、まず社員食堂などを持たない企業と契約。そこの社員が普段利用している飲食店を中心に加盟店を集め、同社が発行するチケットで食事ができるというものである。
企業にとっても税法上月3500円までは食事の現物支給として非課税になるメリットがあり、福利厚生としての利用が可能だ。また飲食店側も、新たな固定客を確保できるメリットがある。同社は企業にチケットを販売し、かつ加盟店から5%(基本)のバックマージンを徴収する。
現在このシステムを利用している企業は2500社。利用従業者は8万人にのぼる。また加盟している飲食店は8000軒に達しmデニーズ、木曾路、ステーキ店といったチェーン店も含まれている。
こうしたバウチャーシステムはヨーロッパでは盛んであり、パリでは70%の店舗が加盟している。関連会社のシダックスでは従業員食堂を展開しているが、食堂を設置することのできない中小企業を中心にこのシステムは人気を集めている。
同社では昨年日本バウチャー機構を設立。他の給食会社との連係などを含め、システムの拡大を図っていく。