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内田洋行 ホテリングシステムを開発 70~80名用施設で一人当たり約100万円
1997.06.21 14:45
内田洋行(東京都中央区)は、新形態のオフィス概念をサポートする「ホテリングシステム」を開発した。
「ホテリング」とは、自分専用の固定した席を持たず、必要に応じて机や会議室を予約して使う新しいオフィス形態のこと。こうしたオフィスを導入する日本企業が増え始めている。外勤が多い営業職や、コンピューターソフトウェアの開発者などは、必ずしも特定の関が必要ではないためだ。企業にとっては、個人専用のデスクを減らすことで、オフィス面積とコストの削減になることが魅力となる。
社員は、ホテルを利用するように自分の利用時間にあわせて、デスクや会議室などを予約して使う。同社ではホテリングに必要な情報システムの構築や、オフィスの設計などを総合的にコンサルティングする構えだ。
販売価格は、70~80名の利用施設として一人当たりの標準コスト約100万円。初年度販売目標は3~5システム。3年後には約30システムの販売を見込んでいる。
販売対象は、外資系企業、情報システム産業、コンサルティング企業、営業中心のオフィスなどで、いずれも情報インフラが整備されていることが前提だ。