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清水建設 LCC算出装置 既存建物に対応
1997.07.21 14:20
清水建設(東京都港区)は、新築だけでなく、既存物件も対象に、毎年の維持管理コストを算出し、長期保全計画を作成する「NEW・LCC(ライフサイクルコスト)算出システム」を開発した。
同システムは、昨年4月に実用化した新築建設向けのLCC算出システムを基に、既存建物の保全状況を診断し、LCCの算出する機能を付け加えたもの。建設に使用している建築部材、設備機器の仕様や数量などのデータを入力するだけで、自動的に必要な光熱費や水道代、修繕費、設備更新費などを算出する。既存建物を診断し、LCCを算出できるシステムは初めてだ。
入力に必要なデータは、一般の建物で150から200項目、大規模ビルで500項目程度。携帯端末を活用して現場で入力し、パソコンに転送、瞬時に診断結果が出る仕組みだ。