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<トップインタビュー>10月から新規事業を本格的に展開 常時、光沢度を80に保つ床清掃の新システム

1997.08.21 16:39

―10月から新事業を開始されるそうですが。
山田 当社では、清掃業務が全体の50%程度を占めています。中でも、床清掃は仕事の中心となる訳ですが、従来の床管理では、担当者の経験やカンに頼る事が多く、常に光沢度の高い床を維持するのは難しい問題です。そこで、新たに始めるのが、床の光沢度を高いレベルで保つ事の出来る方法、「ウェットルック80システム」です。このシステムを利用すれば、理想となる光沢度を常時安定させる事が可能となります。
―これまでの清掃方法の違いは。
山田 最も大きく異なるのは、水洗いなどの床清掃を必要としない点でしょう。従来は、月に一回程度の床洗いを行い、その後にワックスで磨く。そして汚れたら清掃と、同じ作業を繰り返して来ました。しかし、新システムでは、日常のメンテ作業のみで、一定の高い光沢を保つ事が出来るのです。
―コストは。
山田 平均の床単価で見た場合、これまでの清掃方法と、費用は同じ程度になります。ただ、導入時には、アメリカから輸入した指定ワックスを使用する事。さらに、塗布作業を繰り返し、ワックスの厚い層を作り上げる為に、多少高くなります。しかし、水洗いや、古いワックスを取り去るなど、これまでの作業が不要となる為、トータルコストでは、ほぼ変わりません。
―導入事例は。
山田 埼玉県田無市の駅前商業ビルで、既にこのシステムが利用されています。また、横浜を中心に展開するドラッグストアチェーンに、このシステムを提案、検討されています。
―今後の展開は。
山田 当社としては、このシステムの施工は勿論ですが、メンテナンス業者等へ向けて、販売を積極化させる予定です。また販売エリアは、首都圏を中心に進め、将来的には、全国での展開も考えています。




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