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ビルの地下階建設用に新工法 DLW工法で架設を本体構造物として利用可能に 中堅ゼネコン6社共同開発
1997.08.21 16:42
浅沼組、新井組、大日本土木、不動産建設。松村組、三菱建設の中堅ゼネコン6社は、共同で地下連続壁の新工法「DLW工法」を開発したと発表した。
同工法は、ビルの地下会などの建設に利用できるもので、従来工法より強度が2割以上増加する。また、耐震壁としての機能も果たす。実用化は平成11年以降になる見通しだ。
ビルに地下階を建設する場合、鉄筋カゴを挿入した後、コンクリート壁を施工し、地中で打接した壁を相互に鉄筋などで連結することによって、壁を形成する。
従来工法では、地下連続壁は架設として使われてきた。今回、開発した新技術は、壁間継ぎ手部分の構造性能を向上させるために、DLW継ぎ手を開発し、本体構造物として利用できるようになったもの。
また、同時に地中連続壁工法の施工品質の向上を図るためのパソコンによる管理システムや、継ぎ手清掃機・鉄筋曲げ戻し機など、施工支援機器も開発している。