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鹿島 低コスト適用範囲拡大の免震システム開発

1997.09.01 13:16

 鹿島(東京都港区)では、低摩擦タイプの滑り支承と積層ゴムを併用した免震システムを開発した。
 同システムは、建物を滑り支承と積層ゴムで分担して支持する。滑り支承は、表面をコーティング処理した滑り板と相手板からなり、非常に滑りやすくしたもの。従来、免震装置は低層建物や、軟弱地盤に建つ高層建物には不向きとされていたが、同システムにより、適用範囲が拡大する。
 今回開発した摩擦係数の異なる2種類の同装置と各種積層ゴムの組合せで、さまざまなニーズへの対応が図ることができる。
 また、積層ゴムに比べ低コストで製作できることから、免震コストを3分の2に低減できるとしている。
 同システムは、日本建築センターの免震構造評定を終了し、今後大臣認定を取得した上で、9月に着工する横浜支店静岡営業所寮棟新築工事に適用する考えだ。




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