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仙台市に商業専門店ビル”セルバ”建設 第3セクター泉新都心と住友商事の共同事業

1997.09.21 12:46

ファミリー対応型店舗中心 地球環境や生活者へ配慮
仙台市が出資する第三セクター、泉新都心と住友商事は共同で、北の副都心として整備が進められている同市泉中央地区にファッション、生活雑貨、食料品などを中心とする専門店ビル「セルバ」を建設する。99年春の開業予定。
 セルバは地下鉄「泉中央」駅の東側に位置し、地下2階地上5階で延床面積は約3000㎡。
 テナントとしては、周辺地域の新興住宅地に30~40代と10代の子供といったいわゆる”ニューファミリー”世代が多いことを考慮し、ファミリー対応型のファッション、生活雑貨、アウトドア、食料品などの専門店を中心に70~80店を誘致する予定。一階には生鮮3品、ドラッグストア、ファーストフード、二階から四階にはファッション、生活雑貨、アウトドアなどのテナントを想定、5階には書籍、CDショップを配置する。
 同地区にはすでにイトーヨーカ堂をはじめ多くの店舗が出店しているが、セルバのような商業専門店ビルの進出は初めて。今回、イトーヨーカ堂の南側隣接地に建設する事により、商業集積等地域の一層の発展に寄与していく意向だ。
 ちなみに”セルバ”とはスペイン語で森林、特に南米アマゾンの熱帯雨林を指す。ブラジルを中心として広がるセルバは近年の開発により森林面積が大幅に減少しており、地球環境の需要性が語られる際にしばしば話題となる。その意味でこの命名には商業専門店ビルに「自然」の要素を取り入れ、地球環境や生活者への配慮を基本方針に据えるスタンスが反映されている。




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