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鉄建など6社共同 炭素繊維使用の耐震補強2日で完了 粉塵回避や養生不要のタフネス工法開発
1997.09.21 12:49
鉄建建設、大木建設、新日本製鉄、東燃など6社は、短期間で耐震補強工事が可能な「タフネス工法」を開発した。
同工法は、アルカリガラス短繊維でモルタルを補強した型枠に、あらかじめ炭素繊維シートを2~3層貼り付けた部品(タフネス型枠)で既存柱を囲み、炭素繊維シートのジョイントを現場で行うもの。
従来の、炭素繊維を張り付けるための粉塵が発生する下地整形作業や、養生作業が不要のため、2日間で耐震歩行工事が完了する。また、型枠表面が平滑なので、そのままで塗装やクロス張り下地として使用できる。コスト的には、従来の工法とは工程が異なるため、他工法とは比較できないとしているが、一例として、60センチ角の独立性で耐震補強高さ250セントの事務所ビル(ワンフロアー柱20基)の場合、平米当たり14万円程度だ。