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三菱地所 ビル管理子会社の2社を合併 競争力強化を図り他社物件を受注へ
1997.10.01 12:04
三菱地所(東京都千代田区)では、同社の子会社で管理サービスを提供する、関東建物管理と、青山建物管理を合併。10月1日より新会社をスタートさせる。管理事業拡大へ対応する為、競争力をより強化させるもの。
今後同社では従来からの警備・保守業務のみならず、総合的なオフィス管理サービスを提供する。こうした、顧客ニーズに即した業務体制を構築する事で、他社物件の管理も受託。積極的な展開が図られる予定だ。
三菱地所では、平成9年10月1日付で、同社の管理子会社である、関東建物管理と、青山建物管理の二社を合併。オフィスビルの総合的サービスを提供する会社として、「メック・ビルマネジメント」を設立する。資本金は、2000万円。新会社の社長には、合併二社の社長を務めていた、三枝眞木雄氏が就任する。従業員数は、約280名(合併期日における従業員数)。今期の売上は、約32億円。経常利益は、1億2000万円を見込む。
関東建物管理は、丸の内地区のビルを管理。青山建物管理は、港区青山エリアの物件を中心に管理業務を推進。関東建物管理の管理棟数は、約20棟。青山建物管理は4棟。これらの管理会社を合併する事で、従来の保有ビルの保安警備、設備保守を中心としたビルサービス業務をさらに強化。よりテナントニーズに即した総合的管理を提供するものだ。
三菱地所では、これまで東京地区の他、横浜、大阪など、各地域にビル管理する会社を持ち、分業化による業務体制をとって来た。しかし、合併をする事で、営業拠点の集約によるグループ経営効率の向上や、競争力をより強化し、他社物件の管理も手掛ける。尚、三菱地所の、子会社同士の合併は、はじめてのケース。今後も同社は、関係会社の再編を進める予定。