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アネックス トランクルーム型の倉庫事業の展開

1997.10.01 12:18

 建築工事の企画・設計等を行うアネックス・エンタープライズ(東京都新宿区)ではこのほど賃貸用のトランクルーム型倉庫事業を開始した。
 同社が開発したトランクルーム型の倉庫「クローゼットハウス」は150~350平米の敷地に多層階の建物を建設。外観は通常のビルと同じだが、8階建てと仮定(建築費約1億3000万円)すると、内部に4平米のトランクルームを100室以上設けることができる。各階の廊下にローラーを設置し、さらにオプションで監視カメラシステムを採用できると、セキュリティー面でも十分な配慮を行っており、目下、特許を出願中だ。
 同社では当面、一部ゼネコンや地主らと提携し、関東一円を中心に10棟を建設する予定。その後、そこから利用者の年齢層等のデータを収集、早ければ再来年からはじめるFC展開に活かす方針だ。
 「クローゼットハウスの活用緒は事業所でも住宅でも可能。特にビルオーナーにとっては、稼働率の悪い物件からの転用に向いています。躯体はそのままで内装のみの工事で済むため、施工費は通常よりおさえることができます。賃料についても、仮にアパート坪5000円と設定した場合、トランクルームにすることでその3倍ほどにはねあがり、確実な収益増となります」と新保正樹社長は語っている。




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