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イトーキ 「免震展示ケース」を本格販売 遊動コロ方式で地震を低減

1997.11.01 17:38

 イトーキ(東京都中央区・伊藤七郎社長)では、美術館や、博物館、複合ビルの展示スペース等に展示される、展示地を地震から守る、「免震展示ケース」を11月より本格的な販売を開始する。
 一般的に、展示品を地震から守る、地震対策としては、展示ケースのベースを広げたり、床や壁へ固定するなど、耐震の対策を施す事が多い。
 勿論、オフィスなどでは人の安全が最優先に考えられ、美術品などの展示物には、転倒対策が講じられる訳だが、展示品自体の価値を守る為には、こうした方法では、万全では無い。
 そこで開発されたのが、地震エネルギーから切り離し、地震力そのものを展示品に直接伝えにくくする、免震対策での、展示物保護だ。イトーキでは凹型レールと遊動コロ式により、地震の力を3分の1に低減。これにより開発された、「免震展示ケース」は、地震や建築物より共震しにくく、振動が収まれば、展示ケースは同じ位置に元する。




週刊不動産経営編集部  YouTube