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サニーダ 給排水管更生で新技術開発 CTスキャンやレントゲン使い診断
1997.11.01 17:39
サニーダ(東京都新宿区、神谷昭社長)ではビル等の給排水管更生技術「ダブルライニング工法」や、排水管の劣化診断システム、さらにバイオの力で老朽排水管の保全を行う新清掃法「オールパーパス・クリーニング・システム」など新技術を開発し、給排水リフォーム、メンテナンス市場で攻勢をかけている。
同社のダブルライニング工法は、管内に入れたウレタンボールをエアで搬送し、研磨確認を行うと同時に管内を塗布していく点などが特徴。一般的なエアライニング工法の弱点ともいえる継手部に塗りムラが残り、ここからほとんどのケースでピンホールが発生するという問題を解決した。
ボールライニングにより継手部がきちんと塗れることで、建設省の立会性能確認試験でもピンホール発生率0%が証明されている。コスト面でも、配管取替えに比べて6割程度で済むという。
一方、排水管の劣化診断は日本初の配管CTスキャンおよびレントゲンを使ったもの。切断検査が可能な排水管と違って、非破壊検査しかできない排水管のために開発されたシステムだ。
CTスキャンでは劣化状態、寿命が断層写真で、レントゲンでは腐食状態が肉眼で一目瞭然にわかる。
排水管の清掃については、高圧の洗浄水や有害な洗浄剤を使うのではなく、付着した油や汚れをバイオの力で取り除くことで、生活排水による環境破壊を防止しつつ老朽排水管の保全を行う清掃法を新たに開発した。