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アクアビジョンで年間15%の節水対策 ”省資源”を事業の一つの柱に
1997.11.21 17:19
断熱・防音工事の設計施工に携わる昭和コーポレーション(東京都板橋区)では、節水対策としての「アクアビジョン事業」に取り組んでいる。
これは、いわゆる”節水ゴマ”を通常の水道やトイレ、シャワーの蛇口中に設置し水量の調整を図るもの。札幌市に本部を置くコロナエンジニアリングの代理店として営業する。
「水栓の種類は蛇口の形に合わせて一般で185種類とこの種の事業では最も多いのが特長。事前に調査をし最も適切なものを選ぶわけです」(平田功総務部長)
調査は無料で行い、それに基づいて提案書を作成する。単価は1つの蛇口当たり、工事費込みで7000円。イニシャルコストの回収は平均6~10ヵ月で可能だという。また施工後1年で効果がでないときな全額返済するが、そうした前例はなく、「ホテルニューオータニでは年間1億5000万円、率にして15%のコスト削減を達成しています」(平田部長)とのことだ。
施工時間は100室を擁するビジネスホテルで2時間程、その間水道を止める必要はなく、効果は半永久的に続くという。
同社では、昨年11月の事業開始以来、すでに5件を成約済(うちオフィスビル2件)。
「これを機に省資源を事業の1つの柱にしていきたい。次は電気代に着目しています」(平田部長)