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東京エレベーター 非メーカー系活かしコスト削減を実現 創業以来半年で100件の施工実績

1997.12.01 16:52

 東京エレベーター(東京都中央区)では、非メーカー系会社として、エレベーターメンテナンスのコストダウンを実現している。
 同社が実施する契約の種類は、フルメンテナンス契約と点検契約の2種類。
 フルメンテナンスと点検の各契約の基本的な違いは、メンテ費用を同社が負担するか、オーナーが負担するかという点。同社負担はフルメンテナンスの方だが、その分契約料金は点検契約よりも高くなっている。メンテ内容は、劣化した部位・部品の修理や取り替え、電球・ヒューズ・リレーリード線等消耗品の交換など。
 契約料金は、メーカー系列会社の6~7割で設定した。例えば、11階建てのビルの場合、フルメンテナンス契約6万円程、定期点検契約3万円程といった具合だ。また、全メーカーのエレベーターに対応できることも、同社の特徴となっている。
 「メーカーは、過当競争の末エレベーターを定価の半額以下で設置するかわりに、この後のメンテナンスは多少割増するという商習慣が成り立っている。うちは、こうした独善的な価格設定からの脱皮を図ったのです」(佐々木劔児社長)
 創業以来半年で、施工実績は100件程。事例としては日本橋人形町の松島ビル等がある。
 「今ビルオーナーさんは、できるだけ管理費を削減したい状況。そんな中、空室募集を図るオーナー等に積極的に働きかけていきたい」(佐々木社長)




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