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TOTO 「清掃作業不要」の外壁タイル発売 メンテナンス費用を大幅に削減

1997.12.21 12:02

 TOTO(江副茂社長)では、外壁清掃の頻度を大幅に減らすことができる外壁タイル「スコルト(外装用)」を12月より発売した。
 このタイルは、超親水性効果により表面についた汚れを雨であらいながすとともに、有機物分解効果によって排気ガス等の雨で流れにくい有機質の汚れについても分解して雨で流れやすくするというもの。ビルの外壁の定期的な清掃がいらなくなり、メンテナンス費用が大幅に削減できる。
 具体的には、通常タイルの場合、洗浄階数が5年に1回、1回当たりのコストはゴンドラや養生費用含めて平米当たり2000円なのに対し、スコルトでは洗浄回数が20年に1回、コストもブランコを使った水洗いだけなので、平米700円で済むという。これに基づいた同社の試算では、タイル使用面積5000平米、建物寿命40年のビルの場合で、40年間で約5900万円の削減になる。
 同社では3年後に年間20億円の売上げを目指している。
 なおスコルトは同社の多機能タイルの総称で、昨年7月には超抗菌・防汚・防臭機能を持つ内装用も発売されている。




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