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東京海上火災保険 新型テナント総合保険発売 物損害や借家賠などセット化
1998.03.21 10:30
ビッグバンを迎え保険の分野でも様々な新商品が登場する中で、国内損保最大手の東京海上火災保険からビルに入るテナントを対象とした新型の「ニューテナント総合保険」が発売された。オーナーはもとより仲介会社等にとっても新たな収益源となる可能性もある。
東京海上火災保険が発売したニューテナント総合保険は、ビルに入る事務所、小売店、飲食店などテナントが、万が一の事故時に被る恐れの大きい各種のリスクを全てカバーする形で、セット商品化した点が特徴だ。
具体的には、①会社の設備・什器の物損害、②リース物件の保管物賠償責任、③賃借先のオーナーや第三者に対する賠償席二人、④仮店舗費用など営業継続費用といったものをワンセットで補償する。中でも借家人賠償のオールリスク化は同商品が初めてのものだ。
例えば、オフィス内のコンピュータのコードがショートして出火し、火災でオフィスが1カ月程度使用不能となった場合など、前述のような損害が発生するが、これらすべてに対応できる。火災だけでなく、破損、盗難、水漏れ、台風等の偶然の事故による損害についてもカバーする。
保険料は20坪までの事務所テナントで、1年契約2万7000円。この場合で保険金支払限度額は物損害・保管物400万円、施設賠・借家賠1カ月営業継続費用500万円。
ビルオーナーや仲介業者にとって魅力的なのは保険代理店となった場合の手数料収入。30坪の事務所、3年契約の場合で単価は10万円、代理店手数料は2万円程度が見込め、件数を重ねれば大きな収入源にもなり得るものだ。