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<先端技術NEWS>日本超音波試験 超音波、エックス線による建物診断 2年間で4千件を超える調査実績
1998.05.21 15:18
日本超音波試験(本社神奈川県横浜市)では、空調、衛生などの設備から、建造物の外壁、構造などに至る総合的な建築物の調査・診断を行っている。
同社の調査は、エックス線写真撮影やファイバースコープによる内視調査などの手法により、短時間で多くの箇所が測定可能なことが特徴。
「一般に建築躯体の耐用年数は60年程度とされていますが、建築部位の一部や建築設備は劣化による耐年寿命が短く、15年から20年程度で大規模な改修機会が訪れます」(富岡晃営業第二部課長)
経年化した建造物は、改修時にコンクリートにコアドリルで穴をあける方法が一般的だが、コンクリート内には鉄筋、電線、電話線などが埋め込まれており、これら埋設物を切断してしまう事故を防ぐための探査が必要となる。同社ではエックス線以外に電磁波や超音波を使用し、徹底した探査を行っている。
「建物リニューアルへのニーズの高まりから当社への調査依頼が増えています。ここ2年で4千件を超える調査を行っています」
NTT大手町総合ビルやランディック赤坂ビルなどでの調査実績があり、昨年度は8億円の売上をあげている。