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<トップインタビュー>ビル代行 壁面清掃ロボット開発で作業効率アップ図る 昭和28年10月創業 老舗のビルメン会社

1998.05.21 15:27

―御社は、総合メンテナンス企業として様々なサービスを提供しているそうですが、中でも清掃業務は他社とは違う方法で、効率的なメンテナンスを実施しているとか。
鈴木 当社は、昭和28年10月に「ビル清掃」として、東京都港区でスタートしました。そして、主な業務は社名が示す通り、オフィスビル等の清掃業務です。その為、創業から40年以上を経過した現在でも、各種の清掃業務に於て、お客様のニーズに対応した適切な清掃を心がけています。中でも、外壁やガラスのクリーニングは、特別なノウハウを必要とする部分の一つですが、当社ではロボットによる機械清掃を実施。安全性の高い、効率的な作業を進めています。
―具体的な清掃方法は。
鈴木 この機械式清掃とは、壁面吸着式自走ロボットを使用するもので、高所の作業でも安全に清掃出来る事が最大のメリットです。自然環境の変化に左右される、高所でのガラス清掃などは危険を伴う為、3K作業の一つとされて来ました。また、メンテナンス作業は労働集約的な仕事である為、人材の確保は常に重要テーマとなります。そこで、特殊な技術者を必要としない、ロボット清掃に切り替える事で、高所作業の3Kも解消され、尚且つ作業効率を上げる事で、日常のメンテナンスコストも削減出来ると言う訳です。
―製品の開発も御社でされていると聞きますが。
鈴木 壁面吸着式ロボットの場合は、関連会社である原子力発電所等の管理を行っているアトラクスと、当社の研究スタッフなどが一体で開発しました。このロボットには、新技術として走行ローラーと回転ベルトで囲まれた減圧空間により、壁面に吸着する新方式を採用しており、特許を申請中です。今後は、自社で使用するだけで無く、同業の専門会社へも、商品とともにノウハウを提供する予定です。




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